適格退職年金見直し5つのステップ
適格退職年金の見直しというと制度の移行先の話ばかりになることが多いですが、移行先を決める前にしなければいけないことがあります。ここでは正しい制度見直し5つのステップを紹介します。

ステップ1.現状分析
(1)会社の現状
社員の年齢構成、勤続年数の状況など基礎となるデータを分析します。また、今後の方向性を決める上で、社長方針、企業風土についても把握する必要があります。
(2)退職金規程
従業員に約束している退職金がいくらになるか、退職金規程で調べます。退職金の水準や退職金カーブ、適格年金で支給する割合について分析します。
(3)適格退職年金の財政分析
積立不足の金額について明らかにするとともに、積立金の運用パフォーマンスについても検証します。
(4)解約のタイミング
適格年金は「直ぐ辞めるのがベスト」とは限りません。次の2つのポイントでチェックが必要です。タイミングを誤ると多大な損失を生むことがあります。
■継続コストや解散コストがどれくらいかかるか
■解約あるいは移行した後のキャッシュフローがどう変化するか
ステップ2.方向性の検討
自社の退職金制度をどのような方向にもっていくのか、という方向性を明確にします。
方向性によって新制度の設計や積立方法が変わってきます。
ステップ3.新制度の設計
退職金の計算方法をどうするか(勤続年数、会社への貢献度、退職事由など)を検討し、新たな退職金制度を設計します。制度が決まったら資金準備をどうするか検討します。
ステップ4.新制度への移行処理を検討
新しい制度にどのように移行させるか検討します。これまでの規程で計算した金額(既得権)を保証し、社員が合意を得やすい方法を選択します。
ステップ5.従業員との合意
新制度について説明をし、社員から同意を得ます。争いが起きた時にはこのプロセスが問われます。
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